
静まりかえった舞台。
1匹の生き物が静かに歌い始めます。
「あの子は傷の手当てをしてくれた。」
途切れ途切れに歌が続きます。
「出血をとめてくれた。」
オーケストラからも少しずつ音が聞こえ始めます。
やがて、オーケストラの音楽が1つのはっきりしたメロディーになります。
生き物たちの歌が
途切れ途切れですが、また始まります。
「彼も傷つき」
「自分も血を流しているのに」
「傷を手当てしてくれた」
「彼にも手当をしてあげなくちゃ」
「でもどうしたら良いの?」
「そうだ、誰かを呼ぼう」
「さっき誰かを呼んでいたぞ」
「ママって呼んでいたぞ」
「私たちは包帯をしてあげることは出来ない」
「あの人を呼ぼう」
「みんなで呼ぼう」
「ママ」「ママ」「ママ」
音楽も段々盛り上がってきます。
きびきびしたメロディーが
鳴りやむことなく、ずっと続いていましたが、
それがまた一つのピークに達します。

ピークに達して、何の音楽に変わりましたか?
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