細かい動きのメロディーがピークに達して、音楽が変わりました。でも聞き覚えがないですか、この音楽。シ、ファ#と下がるメロディー。このメロディーはお母さんが初めて登場した時に木管が奏でた綺麗な和音と同じ音なのです。

23.母との再会

L'ENFANT ET LES SORTILEGES


 




庭の生き物たちが、全員で声を合わせて
一所懸命に呼んでくれたから
その声はママにも届いたのでしょう。
お母さんがまた登場しました。
生き物たちは今度は、お母さんに向かって歌います。
「この子はとても良い子です。
彼は凄く賢いです。
彼は傷を手当てして出血を止めてくれました。
彼はとても賢くて、
そして、
とても優しいです。」
ここの合唱も本当に美しいです。
いつの間にかオーケストラは鳴りやんで
合唱だけになっています。
彼らに見守られ
子供はまたお母さんの所にたどり着きます。

すると、

オーケストラの音楽も始まります。
出だしと同じオーボエのメロディーが聞こえます。
ところがどうでしょう、
あの寂しそうな出だしのオーボエのメロディーが
弦の優しい和音に包まれて
ここでは凄く幸せそうに聞こえませんか?
このオーボエは男の子の気持ちを表していたんですよね。
同じメロディーなのに
今度は凄く幸せそう。
だって、弦の優しい和音が暖かく包み込んでくれているから。
この弦はお母さんでしょうか?
そして、
最後に一言
子供はお母さんに
ママ
と呼びかけて終わります。

そう、この「ママ」のメロディーは
シ、ファ#です。



拙い(つたない)解説も何とか最後まで来ることが出来ました。
途中、特別な用語が出てきたり
私が一人で興奮していたりで
分かりづらい所もあったかもしれませんが、
自分でも調べられることは調べてみてください。
おじさん、ここは違うよとか
ここの説明はよく分からないよとかあったら
メールで質問してもらっても良いです。
ひとつでも君たちの興味を刺激する部分があったなら
おじさんはとても幸せです。

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