
「薔薇の心、百合の香りのあなた
あなたは月の光のようにはかなく消えてしまった
ただ1本の髪を私の肩に
夢の香りを私の心に残して」
彼は一所懸命、絵本の最後のページを探しますが
本はビリビリになっているのでみつかりません。
初めて歌らしい歌が登場しましたね。
これまではほとんど
節を付けて話しているという雰囲気でしたね。
でもここは独立した歌のようです。
オペラの一般的な形として
感情が高まってきて頂点に達すると
しっかりとした歌の形で思いを述べるということがあります。
アリアと呼ばれます。
例えば、オペラ「蝶々夫人」の中の
アリア「ある晴れた日に」と言った言い方をします。
題名が付いているわけではないので
その部分の歌詞の、
最初の部分を題名代わりに使います。
でも、ここの歌はそれほど長くないので
アリアと言われることはないようです。
お姫様のお話の最後のページを探し回っていたのに
お目当てのページは見つからず
目に入ったのは
何と

さあ、いよいよ彼にとって最大のピンチかも
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