しばしの沈黙の後、ここでは、静かにバスーン(ファゴットとも言われますね)が、地鳴りのような低音をとぎれとぎれに奏で始めます。今度は、強烈な音の後の、静かな音の効果です。

04.ソファーと安楽椅子の逆襲

L'ENFANT ET LES SORTILEGES


 




バスーンが、ボベッ、ボベッと、切れ切れのフレーズを奏でます。
これは、何と、ソファーが動き出している様子を表しているのでした。
ソファーは子供が座ろうとするのを拒み、やおら動き始めたのです。
当然、子供はびっくり。
すると、ソファーさん(おじさんです)は
近くにいる安楽椅子さん(おばさんです)に話しかけます。
「安楽椅子さん、お手をどうぞ」
安楽椅子さん、うやうやしくお辞儀をしながら
「あら、わたくしでよろしいのかしら」
二人は踊りながら、さんざん子供にいじめられた話をします。
「あんな子は地面で寝れば良いんだ」
ベンチや他の椅子たちもそれに同調して、皆で子供を非難する合唱となります。
「あの子にはもううんざりだ!」
ソファーと安楽椅子が踊るのですから、ここの音楽は本当にまったりしていますね。
まったりって分かりますか?
「うんこらしょっと」って感じで踊っている様子を想像してみてください。



さあ、次なる魔法は?

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