
トンボが飛んできた音です。
ピアノが上がったり下がったりを繰り返します。
何でしょう。
これは
トンボが行ったり来たりを繰り返している様子を表しています。
そしてトンボはついに思いを口にします。
「君はどこにいるの?」
「こんなに探しているのに、あの網に捕らえられてしまって・・・」
トンボが一休みすると鶯が鳴き始めます。
その鶯の声につられて
またトンボが
「君を捜し続けるよ」と歌い始めます。
鶯の歌だけでなく、
雨蛙の合唱も重なります。
トンボは子供に訴えます。
「彼女を返してくれ!」
すると音楽が一旦やみます。
子供は仕方なしに答えます。
「無理だよ、だって針で刺してしまったから」
子供はさすがに自分でもギョッとします。

さっきから3拍子のワルツが心地良いですね。
でも、歌の内容はかなり深刻でした。
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